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2007年06月30日
 ■ なんと贅沢な。

贅沢。
 
仕事中、これが一番贅沢だなと思う瞬間がある。
 
まな板の中央を使うときだ。
ここぞ!という時に真ん中で切る。
 
料理関係の仕事をしてる方はほとんどそうだと思うが、
普段はまな板の端の方を使う。
 
真ん中を使いすぎて凹んでしまうと、そのまな板は
もう駄目駄目である。
コントの切れずにつながった胡瓜みたいなってしまう。

包丁の手入れも大事だか、まな板の状態をキープするのも
同じくらい重要だと思う。

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2007年06月27日
 ■ その後の女神

先日、甲貝についてエントリーを書いた。
殻を外に並べた。というとこで終わっていたので、その後を報告したいと思う。
 
こういう感じで玄関先に並べた。
 
 

koukai07062701.jpg

 
 
イメージが湧きやすいよう野イチゴを生けた貝殻も横に並べた。
(字が汚いのはスルーして下さい)
 
 
 
そして一時間くらいして外に出てみると、

 

koukai07062702.jpg
 
 
 
 
清々しく何も無い。
 
野いちごを生けていた貝殻も消えている。
 
 
いわゆる想定外というものであろうか。
 
多分「御自由に…」という意味を広義的に解釈なされたのだと思う。

行間に「これは取っておいてね」という意味を含ませていたつもりであったが、
やはり日本語とは難しいものだ。

 
ちなみに、店は裏通りにあるので、一時間に10人程度の通行量しかない。
 
 
 
 

次に、サンプルとして虎の尾を生け直し、残りの貝を並べてみた。
 
 

koukai07062703.jpg

 
 
これも数時間後、外に出てみると、 

 
 
 
 

koukai07062704.jpg

 
 
虎の尾分は残っていた。
今回は狭義的に解釈頂けたのだろう。

 
結局、捨てずに取っておいた貝殻は皆、好きな方にお持ち頂けた。
今頃、主役か脇役か分からぬが、どこかで誰かの目を楽しませている
ことかと思うと、自然と顔がほころんで来る。


 

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 ■ UP-BEAT

忘れてる人も多いのでは無いかと思いタイトルにしてみた。
特にファンだったという記憶は無いが、中腰内股片手広げ系の歌い方
だったようなイメージがある。

 


さて、うちではコースの終わりらへん、ご飯をお出しするときに
ふりかけも一緒にお出ししている。

鰹のふりかけで、特徴は砂糖を使ってないこと。
甘は赤酒だけで入れている。
湯煎でゆっくり水分を飛ばしながらなので、
仕上がりまで大体7時間くらいかかる。

美味しいかどうかは主観なのでなんとも言えないが、
私は美味しいと思って調味している。

ただ、以前よりはご飯のおかわりが増えているので、
気に入って頂けてるのかも知れない。

で、このふりかけであるが、お帰りの際ご所望頂ければ
小袋でお土産としてお渡ししている。
翌朝食の時にでも、またうちを想い出して頂ければ。
などと姑息な考えが見え隠れしつつ(笑
 



hurikake070626.jpg





しかし、お見えになる客様全部にお渡し出来るほどは、
数量が出来ないので、店頭ではアナウンスしていない。

お食事の際、特に気に入られたご様子だったときに、「もしよろしれれば…」
という風にお渡ししている。


これが、デジタルデバイドに当るのかわからないが、
数量があるかぎり、「ご所望頂ければお渡ししている。」なのである。
 


 
あ、これは保存料は使ってないので、というか使い方も知らないし、
使うつもりも無いので、早めのお召し上がりでお願いしている。

それと、販売はしてない。
この鰹は出汁を引くという一番の役目を終えたもので、
その後、調味と時間が加わりふりかけというものになっている。

一度、出汁という価値を生み出しているのだから、
またそれを使って商売をしようとは思わない。


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2007年06月26日
 ■ 情報格差

ネットで買い物をする時や、お店の予約をする時に
「ネットからならポイント進呈~」とか「何々割引~」とか「ネット特典ドリンクサービス~」とか見かける。

うちも、ネットを通じてうんちゃらしたらどう?とお客様からお勧めを頂くことがある。

実際、贈呈用の食事券なぞあるにはあるのだけれども、今のところネットどころか
店先でもアナウンスをしてないので、ごく一部のお客様のみ利用されている状態だ。

いつかはネットでも紹介出来る様に準備はしているのだが、悩む部分があって
なかなか前に進んでいない。


本などを見ても、ネットの特典を付加するべきと強くアピールしてある。
特典を用意することで、集客がうんちゃらかんちゃらなどと書いてある。

 
だが。ですね。

ネットを利用するお客様がお得ってことは、ネットを利用しないお客様が損って
ことの裏返しのような気がして仕方ない。
いわゆるデジタルデバイドというものか。


私の気持ちとしては、どういう過程で予約されようが、お客様はお客様。
等しくおもてなしして、お金を頂戴させて貰っている。

そのお客様がお支払いされる金額に違いがあっていいものかと、
なにか違和感を憶えている。
 


なので、今後ネットを通じて何かやっていくつもりであるが、
金額的な特典を付けることは無い。

多分無いと思う…

無いんじゃないかな?

まちょっと覚悟は…(さだまさし関白宣言風)


ただ、せっかくネットというものを使うので、
ネットは電子的情報網の事か、ならネットでしか知りえない情報といった
形で、いろいろお伝え出来ればと思っている。


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2007年06月23日
 ■ UFO


もちろんヤキソバの方である。
 
  
数ヶ月に一度くらい猛烈に食べたくなる。
そうあの、もそもそ感が恋しくなるのである。

で、一旦そのモードに入ってしまうと後は
早く食べたくて食べたくて、しょうがなくなる。
 
今がそのモードであるが、お湯を入れて、フタに3分待つと書いてあるのに
つい30秒で捨ててしまった。

 
もそもそしてるのは、私のUFOだけかも知れない。

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 ■ 自由の女神

甲貝を買ってきた。
 

koukai07062001.jpg
 


うちではこうかいと呼んでるが、他の名前は「ながげ」「長甲貝」「テングニシ」だそうだ。
海ほうずきはこの貝の卵であるとのこと。
 
 
私一個人としてのの呼び名は「自由の女神っぽい貝」
あのリバティ島にある像である。
 
 
 
 
koukai07062002.jpg


さて、洗ってバットに並べ酒を振りかけてホイルで蓋をし蒸し器へ。
今回は3時間。
取り出すとこう。
(苦手な方がいらっしゃるかもしれないので、モノクロ変換)



koukai07062003.jpg


かなり柔くなっている。
もう少し固めが好みなので次回は蒸し時間を若干短くしてみよう。

味はどう美味いのか表現が得意でないので他サイトにおまかせする。
゛ながげ゛で検索すると沢山出てくるかと思う

で、今回は酢の物にしようかと思う。相手はん~と、
金糸瓜あたりでどうだろうかと考えている。
  
そして忘れていけないのはケツのクルクル。これも美味いので裏漉しして、ソースか
和え衣、はたまた塩して熟成…等々
いろいろ広がってきて楽しい。

 


余談であるが、「自由の女神っぽい貝」の殻について。
廃棄するのが勿体無かったので、近くにあった花瓶から虎の尾を2本抜いて
殻に入れてみた。 
 
 
 
koukai07062004.jpg 
 
 

なにげによさげだったので、他の殻と共に玄関脇に並べて「ご自由にどうぞ」と書いた。
好きな人に出会って大事にしてもらえれば、更に成仏成仏かもしれない。

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2007年06月21日
 ■ 蚊と潜水艦が同義的に捉えられる10の理由

蚊と潜水艦が同義的に捉えられる10の理由

理由と書いてわけと読む。
てかタイトルに苦しめられる典型的な例ではなかろうか?

いいんです。すこぶる眠たいのでこのまま無理矢理進むからいいんです。
 

蚊と潜水艦は良く似ている。

一番目立つ点は

1、その存在が何者もけどられてない時が最強の時である。
存在してると気付かれない時に最高の威力を発揮する。

であり、次に

2、本来の存在理由である「アタック」を行ったとたん、自らの姿を敵に晒してしまう事。

潜水艦においては攻撃の際の発射音。またそれのみならず注水音すら敵へのシグナルとなりえる。

蚊(多分メスのみ)においては生きるために果敢にも血を吸う。
吸われた者のうち、鋭い者は痛点若しくは圧点で、鈍い者はその後の疼痛感で蚊の存在に気付く。

この2点においては特に力説したい点であり、両者がもつ矛盾性であり諸刃の剣なのだ。

あと3次元に動くとか
細長い管を持つとか
目立たない事という、必須条件に付随した点でもあるが
音が小さい。
目立たない色(ヤブッ蚊のシマシマあれは保護色だと思うんだな)
ボトムしてじっと待つ
するどいセンサーを持つ
逃げる時にトリッキーな動きで予測させない。
網に弱い

などなど。
小さい子達の口喧嘩みたいに、無理矢理言い出せば幾らでも共通点は探せるだろう。

しまいには「地球にいる」などと開きなおればいい(笑)
 
 

まそんな事を考えながら今夜は夢の中へZZ

 
 

 
と、寝ようとしたが何故「蚊」なのか?の理由を
書いて無かった事に気付いた。

夏になるとたまに、外から入ってきた蚊が客席にボトムしていて
営業中、お客様にアタックしてたりする。
全くもってTPOが分からない奴等だ。

オデコなどを赤く腫らしているお客様を見ると、とても心が痛くなる。
というか申し訳ありません。なんとしてでも捕獲します!


なことで、日々頭を悩ましているからです。

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2007年06月20日
 ■ しぼり袋Tips

 
お菓子つくりの時に使うイメージが大きいのではないだろうか。
デコレーションで生クリームをしぼり出すとか。
 
 

意外にこのしぼり袋が活躍する場面は多い。
というか、常にしぼり袋が使えないか探してる。 
 

作業に使う道具というのはいろいろあって、
それぞれ箸が向いてる時もあるし、スプーンが向いてる場合もある。
トングが向いてたり、宮島が向いてる時もある。
何を使うかによって、効率が上がったり、ロスが減ったり、洗物が簡単に
なったりする。 
 
なので、何をどう使うかはホントに常に考えてる。
 

で、しぼり袋だ。
 
これは非常にお気に入りで重宝している。
余りに好きすぎて、寿司で握らずネタの上に酢飯がしぼれないか?
などと訳分からない事を想像してみるくらいだ。
 
握り寿司ならぬ絞り寿司?
 
大体こういう時は脳ミソが疲れてる時だ。少し休もう>自分。

いや、ひょっとして、稲荷寿司くらいには使えるかも!?
 
 ……
 
少し休もう>自分。

 
 
で、しぼり袋を使うとき一番億劫なのは中身を追加する時だ。
どう上手くやってもどちらかの手、若しくは両手に中身がくっついて
しまう。時には腕にまでもベットリついてしまう。
 
これがあまり気持ちのいいものではない。
一旦手を洗うか、このまま突撃するか悩むとこである。
この為にしぼり袋を敬遠してしまう方も多いのではないかと思う。
 
 
ここで、ちょっと考えた。
ラップの力を借りるのである。
事前に材料を、しぼり袋一回分ずつラップにとって包んでおくのである。
 
包み方を得意のマウス絵で書こうとしたが、完全に無理だったので、イメージで
表現すると「袱紗」的包み方で、四方の内、一方を控えめに逆に折る感じだ。
この一方が出口になるので、下になるようしぼり袋にセットする。
文字通り、セットするといったイメージだ。
詰め替えは交換カートリッジをセットする。そんな感じだ。


ちょっとラップが勿体無い気もするが、これでしぼり袋へのハードルが
下がって結果的に、手早く綺麗な仕上がりへと繋がるならば
ラップも成仏してくれるのでは?と思っている。
 
 
お試しあれ。


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2007年06月19日
 ■ 胡瓜コーラ

ペプシから出た胡瓜コーラというものを頂いたので飲んだ。

アリかナシで言うなら、完全にアリだ。
 
何故か駄菓子屋の味がした。
昔飲んだことのある何かに似ているのだろう。

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 ■ パプリカ受難

先日、生湯葉を使ったサラダを紹介した。
で、その具材となるパプリカである。
 


paprika07061901.jpg
 

綺麗な黄色なので、信号機を意識してみた。 
後の青いガラスがサラダの器、手前の赤い折敷は八寸盛に使っている。
あ、正確には信号機は青では無く緑だった。

 
 
なんでも皮があったらつい剥いてしまいたくなるのが、この業界。
普通のレシピ本を見てもパプリカは結構な率で皮を剥かれている。
いや、この場合は焼き去るといった方が正解か。

大体、フォークをさしてコンロで焼くといった方法で紹介されていることが
多いが、どれくらい焼くのかはあまり紹介されていないのでは無かろうか。
なので、写真に収めてみた。
クリックすると、写真が大きくなる。
 
 


paprika07061902.jpg
 
 
 
もう、焼くといった状況ではない。
炭化といった方が正解だろう。

あの綺麗な黄色は面影すらない。

まるでバックドラフトでも喰らったかのようだ。

 
 
そしてこの悲惨な姿のパプリカを水に落として、手で擦っていく。
炭化した部分がトゥルトゥルと流れて、少しオレンジがかった綺麗な肌が見えてくる。
口に入れたら、何故だろう?マンゴーなんかのトロピカルフルーツ系の
風味がしてくる。甘味もすごい。

 
で、細長い三角に形取ってサラダの華となる。

実際は1皿に1~2ケ使ってポイント作りに使うが、
一応、集合写真を撮ってみた。

paprika07061903.jpg

 

このままナッツ系などトッピングしてサラダにしてもいいし、多分ヨーグルトを
かけてデザート化してもいいと思う。

それほど甘い。

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2007年06月15日
 ■ じかんをたべちゃうの?

九州も入梅。
じめじめするが、これも大事な事である。
断水など洒落にならない。
 

ということで、やはりこの時期はサッパリ感のものをお出しするよう心がけている。
 

今年は生湯葉をサラダに。

生湯葉、茄子、新玉葱、リーフ、パプリカ、茗荷。
これに粒マスタードをちょい和風にドレッシング化して、
酸味キツめでお出ししている。
 
なので、最近は朝からずーーーーーっと
一枚一枚、湯葉を引き上げている。

湯煎でジワジワ、豆乳の状態を調整しながらなので、
一枚に15~20分ほどだ。
 
 

夢を食べるのはたしかバクだったか。

お客様は湯葉と一緒に時間も食べていらっしゃる。
 
 
この品をお出しし始めて半月。
幸いなことに、まだ残って帰ってきたことは無い。


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2007年06月13日
 ■ もう寝かせてくれたまへ

音楽つらつらです。
団塊ジュニア世代のつらつらですので、
意味不明な方が大半だとは思いますが、
気になった方はどうぞ。

続きを読む "もう寝かせてくれたまへ"

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2007年06月12日
 ■ 枝豆フォーメーション

いつも前置きがいたずらに長いので超はしょって説明します。
 

枝豆は好きな食材なのでよく使う。
これもご多分にもれず薄皮を剥く。この薄皮を剥くという作業は、
料理色々の中でも、掛けた一手間が出来栄えによく現れるものの一つだと思う。
なので、家庭でも時間に少し余裕があるときは是非試してもらってもよろしゅうございませんか?
 

案の定長くなった(笑
 
こういう単純な作業の繰り返しをする時は、手の移動時間が大きく問題となってくる。
出来るだけ、1クールの動きを最小にするのだ。
なので、一例として私的枝豆フォーメーションを紹介する。参考になれば幸いだ。
 

まず、サヤから豆を取り出すときのボウルの配置を説明したい。
得意のマウス絵だ。


edamame07061201.JPG


これは何のひねりもない。
左手でサヤを掴んで真ん中にピコピコ飛ばして右手でサヤを捨てる。
コツがあるとすれば左手でサヤを取るときに一個ではなく五~六個掴むことと、
ピコピコした豆が飛び出さないよう、真ん中のボウルにキッチンペーパーを
敷いたりすることくらいだ。
 


次に薄皮を剥く時のフォーメーションは、
 
 
edamame07061202.JPG


左手で豆を掴み、真ん中に中身を落とし、右上のボウルに薄皮を捨てる。
この時も豆を掴む時は10粒くらいまとめて掴み、一粒ずつ右手に渡す。
そしてここが一つ目のポイントであるが、右手は一粒ずつ中身をピッと
弾き出すが、残った薄皮は一回一回捨てない。手の中に5粒分くらいは
溜めておき、まとめて右上のボウルに捨てる。この捨てる時もシュパッと
弾き出す感じなのでボウルはあえて右ではなく右上がいい。

その後、真ん中上に用意した酒か水で指先の滑りをちょいと洗ってまた
中身を弾き出しに戻る。

この動き今のところベストだと思う。(右利きの人)

 
後は心を無にして、マシーンとなるのだ。
私は最中、枝豆マシーンの唄を作詞作曲している(笑
 

 
薄皮無し枝豆の使い方であるが、これは持ち味の「緑」を楽しむのが
いいのではと思う。
刻んで味噌とあわせ和え衣にしてもいいし、コロッケなどに入れてもいい。
サラダにトッピングしても綺麗だし、ミキサーかプロセッサーでつぶせば
また使い方は広がる。裏漉して葛豆腐を作るのはうちがよくやってるが、
小麦粉、バターでクッキーやら餅粉で饅頭やら、粉入れて伸ばして揚げたり
焼いたり。様々な形でその緑を楽しめる。
 
 
 
まあ、そのままサヤから食べるのが一番美味しい枝豆らしい食べ方では
あるが、ちょっと気分を変えてみたい時などにチャレンジしてみては
いかがなもんじゃろですがな。

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2007年06月11日
 ■ 星になる前に壁になる。

数年前に「バカの壁」という本が話題になった。
誰かが買ったのか家にあったので読んでみた。

やはり私は壁のバカ側にいるようで、今一飲み込めなかった。

うちの厨房にも壁があるが、この壁は持ち主と違って優秀である。

 
以前、メインで使ってるノートパソコンの液晶が壊れ、
悩んだ挙句に外付けの液晶ディスプレイを購入した事を書いた。

この決断のもたらした結果は、想像してもらうと分かると思うが、
外付けディスプレイとノートパソコンの間に、
壊れて写らない液晶があるということだ。
立てれば外付け液晶が見えないし、180度開いて置けるほどの
大きなスペースは厨房にはない。


これは想像以上に使いにくくて、結局外付けのキーボードやら、
無線のマウスを買い足して、ノートパソコン本体とは離して使うようにした。

もうほとんど、デスクトップ機のようである。

そしてその本体の置き場所であるが、なんせ開いたまま置ける場所がないので、
閉じたまま引き出しに入れたりしていた。
この状態は排熱がとても悪く、熱によってパソコンがよく不安定な動きをしていた。

仕事に使うパソコンなので不安定では困る。

なのでケーブルの届く限りアッチいったりコッチやったり涼しいとこを
求めて引越しを重ねていたのだか、ついに先日、安住の地を見つけた。
地というよりも安住の壁であるが。


kabe070611.jpg


厨房、出入り口の足元の壁に設置した。
いや、設置というよりも壁の一部とした。

ほとんど磔の刑にも見えるが、排熱のため背後の壁に穴を
開けたりして丁重に扱っている。
なにせ、うちの全頭脳、大事にしなくてはならない。

これを設置したときに頭に浮かんだのは
ハリウッドSFで悪者に捕まった超能力者が
椅子に縛られケーブルを沢山繋がれてる絵だ。
若しくは蟹。


この壁の向こう側は靴箱で穴がその換気にも役立っているだろう。
しかし、玄関入って目の前の靴箱の裏にこんな頭脳が隠れているとは
誰も気付くまい。そう考えるとクスっとしてしまう。

この頭脳、デュロンの800Mhzでメモリは最大に積んで384だ。
スペック的にはちょっと辛くなって来ている。
新しいパソコンを、とも考えているが、私に買われたのも何かの縁。
いつか星になるまで、このまま考える壁として私に力を貸して欲しい。

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2007年06月09日
 ■ 鉄線(てっせん)

もしかするとクレマチスと呼ぶべき品種なのかもしれないが、
数ヶ月前、家族の者がつぼみの沢山ついた鉢を買ってきた。
長くしない内に花がいっせいに開きだしたので、店のアプローチに飾った。

この花を好きだというお客様が結構多くて、大いに楽しませてくれた。
やがて花も終わったので、場所を移そうかと思ったら新しい蔓が延びていて、
その蔓もなかなか綺麗だったので、そのまま緑を楽しもうと思い鉢は動かさずにいた。

すると、一輪だけであるがその伸びた蔓から咲いたのである。
調べてみると、何回かにわけて咲く品種もあるらしい。

たった一輪だけであるが、
ただ一輪であるだけに、その綺麗さはより引き立っているように思う。


 
tessen070608.jpg
 

後に里芋の葉っぱも綺麗だ。水を打ったら玉々がつるつる弾いて涼やかだ。
去年、とうの経って使えなかった里芋を、何個か転がしておいたらこうなった。

収穫しなくてはならないのか?と少し悩んでいる。
 

投稿時間 : 11:14 個別ページ表示 | コメント (54)

 ■ 君を乗せて

 
kimi070608.jpg

 
写真はゆで卵の黄身を裏漉したものである。
このあと、形を変え料理となっていくわけだが、いつもここで
手が止まる。

綺麗だからである。
ふわふわして、なんともいえぬ幸福感がある。
出来ればこのまま触りたくない、形を崩したくないなどと考えるのである。

そして、なんでこんなに綺麗なんだろう?とも考える。

まあ、綺麗なのも当然といえば当然か。
ひよこの命を分けてもらったのだから。

精一杯料理させてもらいます。
ボウルにぺこりと挨拶して心をまた新たにする。

投稿時間 : 07:02 個別ページ表示 | コメント (303)

2007年06月07日
 ■ よく聴いていた音楽とか。

まず、最初に断っておかなければならない。

音楽には詳しくない。
アーティストも余り知らない。
ミーハーだ。
楽器の演奏も出来ない。

好きだった曲についてつらつら書きますが、
興味ない方は読むの飛ばして下さい。
 
 
 

続きを読む "よく聴いていた音楽とか。"

投稿時間 : 23:44 個別ページ表示 | コメント (18)

2007年06月06日
 ■ さて、山といえば、

さて、山といえば冷蔵庫ではなかろうか?

reizouko070606.jpg


よく不法投棄されている。
写真のは横顔が淋しげだったので、モノクロで烏帽子岳をバックに撮ってみた。
携帯のカメラなのであまり綺麗ではない。 
 

 
作るのも、使うのも人間。もちろん捨てるのも人間。
冷蔵庫以外にも色々見かけるので、その光景にも慣れてくるが
やはりいい気持ちはしない。
 
 
週に一度くらいは山へ行く。愛車のカブでぐるっと散策しながら季節を眺めている。
朝の内、まだ空気が静かな時に行くので、大変気持ちがいい。
身軽なカブなので適当に停めてあれこれ眺めている。
 
 

先日嬉しい発見かも?があった。
貝母というユリ科の植物で、読み方はバイモ。
まだ、花をつけてないので違うかも知れないが、葉っぱがよく似ているので
すごく期待している。
この花は、去年他界されたお花の先生のお庭に植わっていて、毎年時期になると
切花にして頂いていた。
店に生けるとなんとも可憐で品がよく、大好きな花だった。花の中では一番好き
なのかも知れない。
 

一応、写真は撮ってきているが、もし違ったら恥ずかしいので、
花が咲き同定されたら写真に収めてきてアップしたいと思う。
 

 

ichigo070606.jpg


この写真は野イチゴを撮ってきて、少しトリミングと加工をしたもの。
もし生けるならこういうイメージと構図がいいなと思った。
いま、山の少し開けたとこは、野いちごでいっぱいである。
 
 


次の写真は一週間ほど前のもので、判り難いかもしれないが、
カカラを写してる。
カカラとは、山帰来(サンキライ)の事で、サルトリイバラの事で、
まんじゅうの葉っぱの事である。

kakara070530.jpg

カカラがこんなに力強く直立してるのはあまりみない。なんてったって蔓性の植物だからだ。
 

この場所は風倒木被害地跡で、近年、佐世保市とどちらかの団体が組んで子供たちに
どんぐり系を植林させている事業区だと思う。プレートが無いのでちょっと確認出来はしないが、
苗一本一本にかわいい字で名前が書いてあったりするので、たぶんそうだと思う。
くだんのカカラは写真には写ってないが、その苗と苗の間に直立している。
 

もちろん、どちらかの苗を狙っているのは疑いようもない。蔓性の植物だから。
 
 
 
そして、今日の写真である。
 
kakara070606.jpg


見事、力強くゲットしている。
しかし、あまりに力強い為、次の刈り払いの時には切られるだろう。
 
勤勉なる作業員さん達が見逃すはずは無い。
残った根が再度立ち上がるか、経過を観察していきたい。
 

 
長々書いてきたが、最後にもうひとつ。
 

山は色々あって、楽しい。しかし怖い事もある。
遭難する程の山では無いのでその意味ではなく、林道沿いにときおり
設置してある防火水槽が怖いのである。
コンクリートのデカイ水槽が山火事の時の為に設置されている。
地面に埋設してあるのだろうが、その水面の高さは胸の辺り。
もちろん満水。
フェンスはだいたい付いてるが、無いのもあったりする。
これが目茶苦茶怖いです。もうほんと怖いです。
河童が一匹くらいは住んでいると思うし、もしかすると引き摺られて
亡くなってるしまってる人がもう既にいるかもしれない。
そこに!
 

この記事を書くにあたり、写真の一枚でもと思いましたが、
携帯の中に何か入りこみそうだと思ったのでやめました。というか
近づきすら出来ませんでした。
 

なので、楽しい山の中、いつもある部分だけはアクセル全開ですっ飛んでます。


投稿時間 : 12:34 個別ページ表示 | コメント (19)

2007年06月05日
 ■ 朝が来て昼が来て夜が来る。また朝が来…

家事というものは大変な事であると常々思う。


店舗でお客様を迎えるということは家事と似ている。
掃除や洗濯もするし、花や調度で部屋を飾る。
そして料理をお出しする。

これは毎日続くし、私の仕事でもある。


なので、家事を普通に回していらっしゃる方に対して、
ある種の共感を感じると共に、多大なる尊敬も感じている。


せめてうちで食事されてるひと時は、ゆっくりとした楽しいものになりますようにと
願い、お迎えしている。


投稿時間 : 02:58 個別ページ表示 | コメント (17)

 ■ コメントの件、解決です?

ちょっと設定を勉強してみました。
たぶん普通にコメント出来ると思うです。
もしよかったら試して見て下さい。

でも、テストってコメントの連続というのも何か味気ないので、
普通のコメントでも頂けると嬉しいです。

投稿時間 : 00:56 個別ページ表示 | コメント (22)

2007年06月04日
 ■ コメントがすぐ反映されない件

このブログソフトのコメント機能をうまく設定出来ていない為、現在のところコメントがあってもすぐサイトに反映されません。されませんがコメントはちゃんと届いています。
ご迷惑かけます。ごめんなさい。
勉強して設定を正しくします。
ちょっと時間を下さいませ。

投稿時間 : 16:47 個別ページ表示 | コメント (27)

2007年06月03日
 ■ ムチン祭り

先日。というかはっきりいえば土曜。
ムチン祭りを開催したので、記録しておく。
登場するのは、、
イカ。
オクラ。
納豆。
ナメコ。
長芋。

今の日本を代表する力強いメンバー達だ。

共通する点は、まずムチンであること。※残念ながら卵のオボムチンは今回は欠場している。
次に「きざまれる」もしくは「おろされる」こと。とにかく木っ端微塵だ。

参加者が決定したら跡はひたすらボウルの中で踊る!踊る!


以上、何のことか分からない方も多々いらっしゃるだろうと思うので説明をば。

夏は粘り気のある食物が美味しくなりますね。
そしてツルっとした喉ごしがまた涼しげです。
で、ムチンというのがその粘り成分の事なのです。
興味ある方はいつもの様にグーグル先生へ…

で、たまたま縁のある席でお出ししたのが、上記のムチン祭り。
もちろんムチン祭りという名前は心の中のマイフェーーバリットネームです。
私は名付けがとても苦手なので、お客様には使った材料とか風味付けとかの説明で
お許し願ってます。

作り方はなんの難しいことはなく、長芋以外は刃たたきです。長芋は擂ります。
お客様相手の時は、プラス工夫があったりしますが、自分や家族向けの場合はただきざむだけです。
 

気が済むまで。
 

機嫌の悪いときの方が返って旨いかも知れません。

で、ボウルに混ぜます。混ぜる順番は、これ硬いなぁと思うものに
次に硬いだろうなぁと思うものを混ぜていくだけです。
なぜ曖昧かというと、その時その素材で違うからです。あ、シビアじゃないんで、
あくまで、こっちの方が硬いかな?くらいでいいです。
それより大事なのは混ぜる時期です。食卓に出る時間からの逆算で、もうほんと
直前がいいです。てか混ぜながら食べてもいいんじゃないかな?
理由は泡が消えるからです。
安心なのは前もってある程度混ぜてて、後から決め直すのがバターです。
間違えましたベターです。


で、普通に大きめのボウルに泡立て器で混ぜるんですが、ただの「混ぜる」ではなく、
「本気」です。※この場合はマジではなくホンキと読みます。つむぎたく

結構混ぜると糸を引くような粘りから、メレンゲの様な感じに変わってきます。
泡立つだけ泡だってその泡一つ一つが旨みをキープしているような。
化学的にはアミノ酸等旨み成分が空気に触れることによってなんちゃらかんちゃらと
本もあったりしますが、まぁ要は美味しいからほっといていい訳です。

味付けは手近にある麺つゆで結構です。が、麺つゆだと甘すぎかなと思うので、
醤油を足したりして自分の好みに。がバターです。
間違えましたは、割愛。

割愛しつつもワサビをちょっと加えるなどのバリエーションは大歓迎。
チューブ練りワサビでも大歓迎ながらも混ぜ方注意。まずワサビをつゆで
溶いてから混ぜること。そのまま本体ボウルに混ぜると絶対ダマになります。

ポンでもレモンでも酢っぱい感じを出してきたら更に喉ごしアップですね。


あ~ちょっと文が散漫になってしまい申し訳ないです。
まとめると、
材料をきざむ。混ぜつつ味を好きなように決める。
以上です。

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2007年06月02日
 ■ やはり名曲。

先日、ネットラジオを聴いていたら、太田裕美の木綿のハンカチーフが流れてきた。
いや素晴らしい曲だと聴く毎に思う。
いろんなエッセンスがぎゅっと凝縮されつつもシンプル。
そしてちょっと怖さも伺える。。

改めて調べてみたら作詞は松本隆だった。

やっぱりな、さすが松本先生。


気になった人はグーグル先生に尋ねてみて下さい。

投稿時間 : 01:22 個別ページ表示 | コメント (21)

2007年06月01日
 ■ フォーカスロックの練習

先程、鰻もどきが焼き上がったので料理の紹介と写真の練習とを兼ねて
アップしてみます。
興味ある方は写真をクリックしてみて下さい。
 

modoki070402.jpg
 
  

これは鰻の蒲焼を模した料理で、豆腐と海苔と牛蒡と大和芋と愛情で出来ています。
姿もそうですが、どうして味も食感も良く似ているので、てっきり鰻と間違われる
お客さまが結構いらっしゃいます。
 
写真の撮り方はまず、手前のモドキをフレームの真ん中に構えます。
それからシャッターを半押ししてフォーカスをロックします。
次にカメラをずらして撮りたい構図にするのですが、この時の大事なのは
手前のモドキとの距離を変えないということです。

が、私には正直難しく、10枚中9枚はピンボケです。
たぶん、テーブルに肘付くとかして半固定すると改善するだろうと思うので、
引き続き練習して行きます。

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